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空調設備に何を使うか

2018年5月19日「土曜日」更新の日記

2018-05-19の日記のIMAGE
 一時期セントラルヒーティングが流行り、今でも一部の業者が、石油やガス、太陽熱などでこれを推奨していますが、冷温水を各部屋のファンコイルに送ったり、ダクトで冷風や温風を直接送ったりするビルの小型番は、経済的な理由からか住まいにはあまり見られなくなりました。代わって電気でヒートポンプ形式の冷暖房を1台でこなす空冷式が、省スペースであるとか、インバーター制御ができ比蚊的省電力になったこともあり、よく使われています。ちなみにインバーターというのは、運転開始時にはフルパワーになり、快適温度になったら自動的にセーブする制御のことをいいます。  しかし、あれだけ賛美されつづけてきたフロンも、昨今はオゾンホールの破壊から、地球温暖化の片棒担ぎといわれています。今まで家庭用冷暖房にはHCFC(R22というフロンが使われてきましたが、これは大幅に生産が削減され、代わってオゾン層を破壊しない新代替物質HFC(R410A)が使われることになり、新機種も続々と登場しています。  でも問題もあります。まずR410Aは3種の混合ガスです。 今までのフロンだと少し抜けたら不足分を足せばよかったのですが、新ガスは混合ですから、気化率のよいものだけが早く抜け、残ったガスの配分比率が変わってしまいます。したがって、残りは使いものにならず全部入れ替えなくてはなりません。他にも圧力が今までより高いため、道共も配管材料も違い、取り付け業者がきらったり、小さな機種がそろいにくいなどの問題もあります。  しかし、いくらヒートポンプがよくなったとはいえ、暖房気は自然に上に溜まり、冷房気は自然に下に溜まるわけですから、同じ機械から吹き出すには所詮無理があります。冷房は上から、暖房は下からが自然で床暖房などと併用したいと思っても、現在では冷房専用機というのがほとんどありません。暖房をFFヒーターで冷房を専用機としたいのですが、なぜメーカーは製造を縮小するのでしょうか。疑問です。

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