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給水設備は取り替えやすさを念頭に

2018年5月16日「水曜日」更新の日記

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 日本は世界のなかでも比較的安全な水が飲める国だといわれてきましたが、昨今ではダイオキシンやトリハロメタンなどという言葉も常識となり、手放しで喜んではいられません。もっとも、今まで指摘されてこなかっただけなのですが、浄水場から輸送中に雑薗が発生しないように添加する塩素剤は、配管を腐食させる性質があります。最近では、まだ埋設給水管に鉛管を使用している地域があり鉛公害が指摘されていますが、毒性があるのは水溶性有機化合物(有鉛ハイオクガソリンのアンチノック剤や鉛素系塗料)です。しかし、金属の鉛は人間にとって未確認必須微量元素で、水道水や海水に溶けず安全であるという説も一方ではあります。  「お風呂にお湯をはると底に赤錆が溜まる」。鋳鉄管を使用して15年から20年経つとこうした現象が現れます。 配管内部の錆が出てきたものですが、「赤水問題」としてマンションなどでは大きな問題となっており、この対策としてエポキシライニングエ法をはじめとし、薬液点滴やカルシウム、電気式や磁気式など、この業界にはさまざまな工法を扱う業者が入り乱れています。  蚊近では埋設管も、ライニング鋼管やステンレス管に取り替えられ、住宅などでは施工のしやすさから硬質塩ピ管が多く使われていますが、ダイオキシン問題で脱塩ビの観点からいえば、ポリエチレン管やポリプデン管などの使用がよいとされています。最新の工法では「さや管ヘッダー方式」といって、外のガイドパイプと内のポリブデン管などの二重方式とし、経年の取り替え工事の際にはこのインナーパイプを引き抜いて簡単に取り替えられる方式も考えられています。  いずれにしても住宅の全体寿命からしたら短い給水設備、二重管とまではいかなくとも取り替えの際、できるだけ簡単に施工ができる位置や方法を考えて設置することです。それから、配管や配線全体にもいえることですが、施工図だけはきちんと描いて保管し、もしものトラブルに対応できるようにしておく必要があります。

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