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耐用年数を考えよう

2018年5月11日「金曜日」更新の日記

2018-05-11の日記のIMAGE
 毎年確定申告の際、税務署から配布されている青色申告の決算の手引きという冊子のなかに、主な原価償却資産の耐用年数表というのがあります。建物や車、設備や道共などの経済的耐用年数が表示してあるのですが、これによると、木造や合成樹脂造の住宅で22年、木骨モルタル造で20年、RCやSRCで47年、レンガ造や石造やブロック造で38年、金属造で骨格材の肉厚が3mm以下のものが19年、3mmから4mmのもので25年、4mmを超えると31年となっています。そのまま引用したので言葉は変ですが、軽量鉄竹系のプレハブが20年もてばよいというのも真実味を帯びてきます。  もちろん、経済的耐用年数が終了したからといって、突然バタンと倒れるわけではありませんが、もう一つの評価に物理的耐用年数というのがあります。それは立地条件やメンテナンスの程度、建物に対する愛情の度合いによって大きく異なり、一般的には経済的耐用年数よりも長く評価されます。これは建物全体の話。  さて、増改築を思い立ったあなたの家は築何年めになるのでしょうか。あちこちの調査をして、これならいけると評価されればまず多少の補強で骨組みは大丈夫だと判断できますが、問題は仕上げです。当然お気づきだとは思いますが、建物というのは耐用年数の異なる材料の組み介わせです。いくらRC造で47年だといっても、それは骨組みのことであって、何のメンテナンスもしないで47年経ったら廃墟になってしまいます。  屋外の鉄部のペンキは5年に1度塗る必要がありますし、外壁だって安価な素材なら7年から10年に1回は塗り替え、鋼管の水道管は20年を目処に処置を考え、湯沸かし器だって15年から20年です。それに仕上げ材でいえばクロスだって10年が限界でしょうし、木下地のタイルも17年から18年で浮きが出てきてしまいます。  家のメンテナンスを真剣に考えていない人の多さに驚かされますが、建てっ放しにならないよう子守りをしていく姿勢も大切です。

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