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白蟻対策はどうするの?

2018年5月10日「木曜日」更新の日記

2018-05-10の日記のIMAGE
 イエシロアリとヤマトシロアリに分類され、後者は日本全国に生息し、あまり被害を与えませんが、前者は静岡県から南が主な活助地で、風や日をきらい暖かく湿った木材を好み食します。  まだ記憶に新しい「和歌山・カレー毒物混入事件」、あの出来事でシロアリ駆除にかなり毒性の強い亜ヒ酸系の薬物が使用されていたことを、初めて知った方もいるのではないでしょうか。  駆除剤には、虫の神経を麻痺させて殺す働きがあり、毒性が持続する有機リン系のレントレク(有効成分:クロルピリホス)などが使用されていましたが、散布業者の健康被害が続出するので、カーバメート系やピレスロイド系の有機リン系以外の殺虫剤が使われるようになりました。しかしこれも神経毒性があり、以前の薬と似たような被害が出ています。シロアリが死ぬのですから人間にもよいわけではなく、一度散布すると10年はその毒性がもつというだけに、換気の悪い状態の室内では頭痛や胃痛、内臓疾患や倦怠感などの症状を訴える人も多く、これが引き金となって化学物質過敏症になる人も増えていることから、住宅金融公庫もシロアリ駆除剤を平成6年から融資の対象から外しています。  現在でも相変わらず散布されつづけていますが、さてそれではどうしたらいいのでしょうか。一番単純なのは基礎を商くして換気をよくする。床下に防湿シートを敷き上間コンクリートを打設する。ヒノキチオールが成分であるヒバ油や、炭を焼くときに出る木酢液を塗布したり散布するなどの方法があります。効果のほどは定か ではありませんが、土台の下に銅板を敷き込むとよいというので一度施工したことがあります。  高気密系の建物が多くなると、床下もただ単に乾燥のために1年中あけておくわけにもいかず、公庫の特別融資枠の「高耐久性木造住宅工事」では基礎断熱工法を採用すれば換気口は設けなくてもよいとされており、シロアリ対策とは裏腹な状熊になっています。

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