不動産探しと暮らしのアイデアを伝授!住まING

トップ > 平成30年5月> 9日

断熱材には賛否両論

2018年5月9日「水曜日」更新の日記

2018-05-09の日記のIMAGE
 高気密高断熱、次世代省エネ、R-2000と省エネ住宅の断熱性能は商まるばかりです。少ない暖房エネルギーで家を暖めたり、熱損失を少なくして冷房効率をよくしたりするためには断熱材は欠かせません。今一般に出まわっている断熱材は、おなじみのグラスウールや口ックウール、セルロースファイバーや羊毛などの繊維系と、ポリエチレンフォームやポリスチレンフォーム、発泡ウレタンや硬質ウレタンフォームの発泡樹脂系のものに二分され、何種類かの厚みと密度でシート状の製品、吹き込む製品、その両方できる製品とさまざまです。熱伝導率もウレタン系で0.02kcal/mh℃、ロックウール系で0.04kcal/mh℃という性能になります。ちなみにコンクリートの熱伝導率は1.40kcal/mh℃ですから、単純換算して1mのコンクリートの断熱性能はウレタン系のたった15mmの断熱性能と同じということができます。  いずれの材料も当然、断熱性能はいいわけですが、比較的占くから使用されてきたグラスウールも、いったん水分を含むとこれがなかなか抜けず封入され、いつも濡れ雑巾を押し付けた状態でまわりの材料に悪影響を与えたり、繊維系のものは、空気中に浮遊し呼吸器系に悪影響を与える不安があります。また、発泡樹脂系のものは一部に防虫剤や防腐剤の揮発成分が含まれていたり、太陽の放射熱によって一部の製品に痩せが生じたり、火災でガスが発生する危険性があることが指摘されており、各メーカーの製品やその製品を使った工法について一長一短賛否両論飛び交っている状況です。  壁などの断熱材を入れる位置については、内断熱の場合、柱や梁、筋かいや間柱の隙間に断熱材を入れるため、どうしても隙間が空いてしまい、これが冷熱橋となって断熱性能ががた落ちすることが指摘されています。こうなると外断熱が有利なのですが、比較的柔らかな断熱パネルを使用した場合、さらに外側に空気層を設けて外嬢材を付けるので、下地との接合の関係上あまり厚みのある断熱材が使用しにくいという雛点もあります。

このページの先頭へ