不動産探しと暮らしのアイデアを伝授!住まING

トップ > 平成30年5月> 7日

壁材は慎重な選択を

2018年5月7日「月曜日」更新の日記

2018-05-07の日記のIMAGE
 壁材は床材と同様、直接肌に触れるものですから慎重な選択が必要です。木質系なら無垢材でも床のような強度や汚れをあまり気にせずに使用できますから、9mm程度の薄い材料で無塗装で薄くワックスがけ程度でも十分に使えると思います。メーカー製品もありますが、さまざまな樹種を使う場合、無垢なら材木屋さんと相談して探すのも楽しみのひとつで、意外に思ったほど高くはありません。メーカー製品の練り付け合板系を選択するのなら、床材でもチェックしたホルムアルデヒド濃度の「F偵」の表示は最低でも調べる必要があります。  次に左官ですが、一時期は工期短縮のために湿式工事の左官はボードやクロスに取って代わられていましたが、化学製品に対抗するため、再び復活の兆しがあります。漆喰や土壁はきちんとした工程と技術が必要な材料ですが、最近注目されているのは「珪藻土」です。これはガラス質の殼の植物性プランクトンの遺骸が湖底や海底に1000万年も堆積し、珪酸部分だけが化石としてできた堆積岩で、能登半島の4分の1が珪藻土でできているともいわれています。製品では昔からの「七輪」がありますが、珪藻土は1ミクロンにも満たない孔を無数に持ち、これが耐火性や断熱性、調湿性や保温性を持ち、有害物質の除去や防カビにも役立つというのですから検討の余地がありそうです。施工方法も湿式乾式の下地を問わず比較的簡単に塗ることができ、メーカーによっては色もある程度は自由になるようです。  さて悪名高きビニールクロスという材料ですが、最近では主要壁紙メーカーはこぞって「ケナフの織物壁紙」などの自然素材健康壁紙を扱うようになりました。しかし、在来を淘汰する勢いはまだなさそうです。汚れも気になりますが、紙や布も捨て難い壁材料です。  他にも石やレンガ、タイルやコルク、金属なども壁材として使用することができますが、全体の雰囲気や光の当たり具合い、音の響き方や全体の調和なども考えて決定する必要があります。

このページの先頭へ