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床材は質感がポイント

2018年5月6日「日曜日」更新の日記

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 床材といえばまず土間、叩き土(漆喰土)に石灰と苦汁を加えて叩いた三和土、敷き瓦の磚やレンガ、テラコッタやタイルなどの焼き物も床材として使用されます。 浴室などの水回りや暖炉、ストーブの周辺以外あまり日本の家の床にはなじみがありませんが、大理石や御影石、玄武岩や砂岩などの石類も選択肢のひとつです。室内全体に敷き詰めるとどうしても硬い感じになってしまいますから、庭とつながる部分や、水や火のコーナーの一部にポイントとして使用してはいかがでしょうか。  ブナ、楢、欅、桜、樺、杉、檜、槙、ヒバ、米松、米檜、米杉、台檜、姫小松、ラワン系、ほんとうにたくさんの床材があります。最近、ソフトで素足でも暖かな桐の床材もあり、無垢材の表面を米ぬかで磨いただけのものから軽くワックスがけしたもの、クリアラッカーやウレタンでしっかり塗装したものから表面をプラスチック 加工したものまでさまざまですが、見た目は木でも汚れや狂いを気にするあまり、表面加工によっては、機能はどんどん閉じ込められてしまいます。紙のように薄く剥がしてラワン合板の上に張ったり、縦の積屑や横の積層にした製品もあります。糊や防腐剤を使用した製品のなかには、シックハウス症候群で悪名商きホルムアルデヒド濃度「F値」を表示する下地材や製品もあります。ちなみにJAS規格ではこれらの気中濃度をFc2で1.5~5.0ppm(集成材は上限3.0)、Fc1で0.5~1.5ppm、Fc0で0~0.5ppm以下と規制しています。  日本独特の畳でも藺草や畳床の藁が輸入物だったり、農薬でしっかりと消毒してあったり、芯に軽量化のために化学物質の断熱材が挟んであったりしますので、自然素材だといって安心せずにチェックが必要です。  最後に、最近ハウスダストや化学物質過敏症の関係で人気薄になりましたが、絨毯や化学製品その物のカーペットやビニールタイル、ソフト長尺シートやプラスチックタイル製品も多数出まわっていますので、用途と受忍限度で判断して下さい。

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