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仕上げ材は何を基準に選ぶか

2018年5月5日「土曜日」更新の日記

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 別に増改築だからといって仕上げに制限があるわけではありません。新築と同じように考えていただいてかまいませんが、今まで住みつづけてきたわけですから、構造はともかく現在使用されている仕上げに関してはひと通り善し悪しの経験はしてきているはずです。増改築する場合でもただただやみくもに勧められた仕上げのなかから選択するのではなく、どんな「触感」や「視感」で、それがよかったのか悪かったのか、仕上げとしてどんな「機能」を持っていて、それが果たされたのか否かなどを考え、それらの経験をぜひ今度の工事に生かしていただきたいと思います。  土台や柱、筋かいや梁は構造材ですが、額縁や見切縁、敷居に鴨居、回り縁や枠材などの造作材や床・壁・天井は仕上げ材に当たります。和風ですと柱、洋風でも構造梁や火打ちを仕上げ材としてむき出しで使用したりしますが、天井材はともかく一般に仕上げ材は手足や肌で触るという前提で考える必要があります。これを「触感」といいますが、金属やガラス、しっかり塗装された材木や石などの冷たく感じる素材、布や無垢の木材、紙や土などの暖かく感じる素材、つるつるやごつごつの素材、ざらざらや毛深い素材など、部屋の使用目的によってどういった皮膚感覚を求めるのかが決め手になります。  同じように見た口の「視感」。人間見た目が大切っていいますが、仕上げだって見た目は重要なポイントです。 いくらすばらしい素材でも、見た目が悪ければ人に不快な印象を与えてしまいます。  それから「機能」、性能と言い換えてもいいですが、色合いによる明るさという機能、防音性や防火性、断熱性や強度などの耐久性、差し込む日差しに対しての耐候性も考える必要があります。  それぞれ条件に合う材料が見つかったら最後はこれらの組み合わせとバランスです。一つひとつが条件に合格しても組み合わせが合格するとは限りません。大きなサンプルなども利用して慎重に決定して下さい。

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