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ハウスダストと換気の密接な関係

2018年5月2日「水曜日」更新の日記

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 ハウスダスト。アレルゲンとしてよく聞く言葉ですが、たばこの煙や細菌、カビや花粉、アスベストなどの粒子状汚染物質のひとつで、家に溜まっている埃のことです。 そして、その成分の多くは土や砂、人の垢やふけや髪の毛、衣類の繊維やペットの毛、それにカビやダニの糞などです。埃というのは1000分の1mm、つまり1ミクロン以下の固体の微粒子のことをいい、建築基準法やビル衛生管理法などでは空気中の埃(浮遊粉塵濃度)の基準値は0.15mg/立方cmとされ、この数値を超えると不快感をもよおすとされています。ちなみに富士山5合目で0.10mg/立方cm、カラオケボックスで0.193mg/立方cm、満員電車で0.042mg/立方cm、毎口お掃除する部屋で0.030mg/立方cm程度とされているデータもあります。  喘息やアレルギーの原因となるアレルゲンは、ダニやハウスダストをはじめ、卵や牛乳、穀類や豆類、イネ科の植物や寄生虫、蚊や猫の毛、花粉となっていますが、ダニはダニでも死骸や糞がハウスダストの原因となることがわかっています。  埃を分析すると、生物から発生する有機成分と他の無機成分とからなり、その比率は7:3ですが、有機成分は空気中を漂うさまざまな細菌やウイルスの大好物で、部屋の中の埃を栄養源として生き長らえています。  人間は1日に3万回も呼吸し、2万~もの空気を吸っています。毎日掃除する部屋でもJ日中いると0.6mgの埃を吸い込むわけですから、数にすると6000個の埃を吸っていることになります。そして、そのうち90%は鼻毛によってせき止められ、鼻をすり抜けた3.3ミクロン以下のものは喉から肺までの気管で捕まり痰として外に出されます。肺まで届くのはバクテリアや細菌、ウイルスなどの1.1ミクロン以下の埃ですが、粁通健康な人なら肺の免疫細胞によって吸収されるそうです。  1時間に0.5回しか自然換気がない現在の家、風の状態にもよりますが、5分窓を開けただけでも、4分の1から5分の1に埃の数が激減することがわかっています。

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