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都心からの距離はどの程度にするか

2018年4月20日「金曜日」更新の日記

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 都心からの距離と住宅価格帯とは、ひとつの相関関係が成り立っています。都心から40キロ圈50キロ圏にすべきか、新幹線等を使用して、100キロ圏にまで広げていくか、と考えていく場合、当然、その圏内、圏域で地価が違ってきます。「上物」はどこもそれほど変わりませんから、地価が安い分だけ、住宅の分譲価格は安くなってきます。  しかし、いくら安いからといって、駅から30分も40分も歩く距離のところに、住宅を求めてしまいますと、後々買い換えをするときに、売りに出しても買い手が見つからず、苦労することになります。  いわゆる「安かろう、悪かろう、売れなかろう」というような物件を買ってしまうと、住宅のステップアップ作戦を失敗してしまうのです。  これは、私の知り合いの若い夫婦の話ですが、「2世帯住宅を建てるので、一緒に住まないか」という誘いにのり、今の自分たちの住宅を売りに出して、2世帯住宅に入りました。建築費は、自分達も負担する約束でした。ところが、売りに出した元の自宅が、買い手が見つからず、新しく建てた2世帯住宅のローンと元自宅のローンが重なってしまい、四苦八苦するハメになってしまったのです。  これも、元の自宅が遠隔地にあったために起こった悲劇です。将来、どのような住宅形態をとるかは別としても、目先のことばかりを考えて「とにかく買えるものを」「多少遠くてもマイホームを」と慌てて買い求めますと、必ず、買い換えの時期になって売るに売れず、後悔することになります。  ある程度、都心から遠い地域ならば、駅から歩ける場所というのは、最低条件になります。もし、都心から近い場合には、バス便でも大丈夫です。そのように、誰もが許容できる範囲はありますから、その最低ラインをクリアしたものを、求めることが必要になってくるのです。

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