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湿式の土壁、珪藻土などの多機能素材

2018年3月19日「月曜日」更新の日記

2018-03-19の日記のIMAGE
 近年、土壁や珪藻土など多機能素材が、自然志向、健康志向ブームのなかで注目されています。特に、健康に強い関心を持つ人には、これらの素材と無垢材、タイルやレンガなどを組み合わせて、住宅のデザインを考えることをお勧めしています。  無垢材の種類を変えてみたり、塗り壁のパターンを工夫したり、時にはタイルなどもはめ込んだりして、内装のデザインを考えてみるのはいかがでしょうか。たとえば、子どもの手形を残して楽しい思い出をつくっている若いご夫婦もいます。  多機能素材は、たしかに割れたりヒビが入ったりもしますが、むしろそれを楽しむ気持ちの人たちが、これらの素材を積極的に選択しているのです。  土壁、珪藻土は、新築の際の有害物質のみでなく、入居後に持ち込まれる家具備品、生活用品のホルムアルデヒドやペットの臭い、タバコの臭いも吸着・分解する機能と、自然な調湿機能を合わせ持っています。しかし、一部の珪藻土には割れを防ぐためと、施工性を良くするために自然素材ではない材料を添加しているメーカーもあるようです。確認が必要です。  ビニールクロスと比較するとこれら自然素材は施工時間がかかり、工事のバラツキもあり、費用も高くなりますが、土壁のなかには、ストレスや疲れを取るといわれるマイナスイオン効果が実証されている材料もあります。  多機能素材を扱うには、工事のバラツキなどを防ぐ意味でも、経験をつんだベテランの左官職人が必要となります。本物の材料を使って本物の職人が経験や技術を十分に発揮してこそ、価値ある住宅をつくることができるのです。このことは、和風住宅でも輸入住宅でも共通していえることです。  プレハブ住宅メーカーやフランチャイズ組織の住宅会社には、一般的に優れた職人が少ないとされています。そのため、さまざまなクレームが発生する可能性もあるわけです。また、価格も高くなるため、多機能素材施工の依頼をするときは十分に調査を重ねてみる必要があるでしょう。しかし、これからの自分たち家族の健康を考えるならば、多機能素材の使用を検討してみる価値は十分にあります。  これら多機能素材は、すでに述べた機能のほかに、気密住宅の欠点である室内反響音の軽減効果もあるとされています。あなたもこの多機能素材によって快適な住環境をつくり出してみてはいかがでしょう。

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