配管のサビと環境ホルモン
2018年3月13日「火曜日」更新の日記
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- 2000年8月4日、朝日新聞の朝刊に水道管の話が取り上げられていました。
「現在、日本の住宅の配管は、ほとんどが塩ビ管。塩ビ管は耐久性や赤水の問題ばかりか、環境ホルモンの危険があり、当初の費用はかかるけれども将来のメンテナンス負担まで考えると、コスト的にはむしろ安くなるので、安全なステンレス配管にすべきだ」という記事です。
配管とは家の中の給水、給湯などの水道管のことで、体にたとえるならば、血管に相当する大事な部分にあたります。
配管が古くなってくると、蛇口をひねるとしばらく赤い水が出てきたり、水の出が悪くなったりします。この原因は、配管の中のサビです。配管が鋼管などの場合、管の材料に含まれている鉄と水の中の酸素が化学反応を起こしてニ酸化鉄、つまりサビに変わります。
サビはいったん発生すると、どんどん大きくなって、管の内部でコブのように盛り上がり、水を流れにくくし、ついには管自体をぼろぼろにしてしまいます。
サビは、ライニング管などのサビにくい管材を使用しても、管と管をつなぐ継手の部分がうまく接続できていないと簡単に発生します。そうなれば、配管を取り替える以外に方法はありません。
しかし、配管を取り替えるとなると壁のはがし、キッチンや浴室の床の張り替えなどと大変なお金がかかります。この費用は、改装工事のなかでも大きなもので、普通は100万円単位の費用を覚悟しなければならないでしょう。
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