不動産探しと暮らしのアイデアを伝授!住まING

トップ > 平成28年5月> 6日

「公庫併せ貸し」と「協会転貸融資」

2016年5月6日「金曜日」更新の日記

2016-05-06の日記のIMAGE
協会転貸は確実に借りやすい資金ですが、諸費用の面での負担は免れません。公庫と年金は、どちらも長期の固定金利ですが、公庫融資額の減少から年金融資の利用者は多くなる傾向です。公庫の窓口を通じての「公庫併せ貸し」と「協会転貸」の融資条件の相違を示しましたが、実際に利用する際のメリット・デメリットをもう少し分析しておきたいと思います。◆より多く借りやすい協会転貸のメリット。年収に対する返済基準は、併せ貸しの場合はそれぞれの基準割合の合算による年収が必要なのに対し、協会転貸では、公庫と年金の返済基準の高いほうを採用できる点と、返済基準額の割合が併せ貸しよりも大きいため、年収の少ない方でも利用しやすく、かつ、無抽選で確実に利用できるメリットがあります。◆諸費用が少なくてすむ公庫併せ貸しのメリット。併せ貸しの場合は、事務手数料は公庫に支払った分のみで負担がなく、団体信用生命保険の加入は任意なので、保証料のみ(公庫と同じ条件)の費用負担ですませることも可能です。協会転貸では、利用する年金の協会により多少異なりますが、事務手数料が利用する年金の融資額により決まっています。保証料は公庫の保証協会に比べて少し高めです。また、毎回の返済ごとに償還管理費として、525円と、団体信用生命保険への加入が原則のため、特約料は毎回の融資残高100万円につき230円の負担が生じるといった費用の面でのデメリットがあります。◆申込時の注意点。併せ貸しの場合は、公庫の申込期間内に公庫と一緒に申し込み、公庫の申込締めきり日終了後、約3週間後に抽選が行われ、その結果、利用の可否が決まります。協会転貸融資の場合は、抽選はなく確実に借りられますが、公庫と併用では協会が指定する公庫取扱金融機関になるケースがあり、事前に相談する必要があります。

このページの先頭へ