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これまで「貸家」が少なかった原因は定期借家制度で解消できる

2015年12月9日「水曜日」更新の日記

2015-12-09の日記のIMAGE
 なぜ、これまで一戸建てファミリータイプの賃貸物件が市場に供給されなかったのでしょうか。 供給されなかった理由は、次のとおりです。  41年に借家法が改正されて以来、建物を一度貸したら正当な事由がない限り、明け渡しを求めることができなくなりました。また、継続的に賃貸すると、家賃の値上げが難しく、家賃が低く抑えられる傾向が生じます。この結果、建物を貸すと、安い家賃で半永久的に居座られてしまうことになります。  そこで、家主は長期間住み続けられるファミリータイプの新築を嫌い、回転率の高い学生、単身者、新婚向けなどの1DKや2DKを供給し続けたのです。  ところが今後は、定期借家制度により、明け渡しがスムーズになり、家賃改定の特約により家賃が値上げされ、経営は安定しますから、ファミリータイプの新築が増加すると考えられます。  ファミリータイプの「新貸家」の場合は、少し不便な場所でも入居者がいますから、都市周辺部でも経営が可能です。注意すべき点は、建築コストを徹底的に抑えることです。

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