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手間暇はかかるが自分たちだけの住まいに

2015年11月7日「土曜日」更新の日記

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コーポラティブハウスというのは、家を建てたい人が複数集まって建築組合を設立し、組合で土地を購入、そこに自分たちの希望に沿った建物を建てるという仕組みです。わが国ではまださほど多くはないのですが、欧米、特に北欧では住宅全体の一割以上がこのコーポラティブハウスといわれているほどです。 どのようなメリットがあるのかというと、第1には、注文住宅感覚で自由に住まいの設計ができるという点です。つまり、コーディネーターが準備した建築家、インテリアコーディネーターなどと話し合って、自分たちにふさわしい住まいづくりを行なうことができるのです。 第2が、分譲住宅に比べて総額が安くなるという点です。 通常、分譲住宅の価格は左にあるように、土地の仕入価格が4割、建物の建築費が4割で、残りの2割が分譲会社の経費や利益といわれていますが、このコーポラティブハウスの場合には、分譲会社が介在しません。 とはいっても、素人だけの集団では実務面をこなしていくのは簡単ではなく、現実には建築事務所などを母体とするコーディネーターが入るわけですが、その経費は5%から10%程度。 つまり、分譲会社が介在するのに比べると、10%から15%は予算を削減できるわけです。その分、建物にお金をかけて、より満足度の高い住まいにすることが可能になりそうです。 第3には、コーディネーターを中心とする話し合いが何度ももたれるため、入居前から近所づきあいがはじまり、引渡し後も良好なコミュニティを形成しやすくなります。 さらに、自分たちでつくりあげてきたという憲識が強まれば、住まいや環境に対する愛着が強まり、維持管理がスムーズに運ぶといったメリットもあります。 ただ、その分手間暇がかかりますから、その覚悟をしておく必要があります。

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