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入ったほうがいいの?火災保険。秘密は貸し主の保険にあり

2015年9月28日「月曜日」更新の日記

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自分の借りている部屋から火事を出してしまったら、どうなるのか。特に「ひとり暮らしでたばこを吸う人」は最も出火の可能性が高い人でもある。他人事ではないのだ。火事にあったときに自分の家財を弁償してほしければ、保険に加入することになる。賃貸に住んでいるのであれば、それ以外のケースを想定して保険に入る必要はない。たとえ自分が火事を出してしまったとしても、ほかの人の損害を賠償する必要はないからだ。たいていの貸し主は火災保険に加入しているので、火事が出ても借り手が損害賠償の責任を問われることはない。『貸し主の保険に「借家人賠責」があるか、がポイント。ただし、貸し主が借家人賠責のある保険に入っていないと、少々ややこしいことになる。その場合、どういうことになるかというと……。全棟で3億円の価値があるマンションが自分の出した火で全焼してしまったケースを考えてみよう(自分の部屋の建て替え費用が3000万円に相当するとする)。貸し主は火災保険に入っているから、建て替え分の費用を負担する必要は当然ない。ここで、貸し主の保険に借家人賠責があれば、借り手も1円たりとも支払う必要はない。一方、借家人賠責がない場合はどうなるのかというと……なんと、保険会社は借り手側に3000万円の支払いを請求してくるのだ。借り手は保険会社に莫大な債務を抱えることになる。低家賃の賃貸物件の貸し王は、保険料の安い借家人賠償のない保険にしか加入していないことが多い。そういう物件を借りるときには、入居時に掛け捨ての保険に入るように勧められることがある。掛け金自体は安いものなので、火事に備えて入っておいたほうがいいだろう。結果的に貸し主の保険料を負担するようなものだが、この保険には入っておいたほうがいい。万が一、火事を出してしまったら、自分の部屋の建て替え分を負担するのはほとんど不可能だからだ。

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