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要は、売り手の都合優先のプランということ

2015年9月10日「木曜日」更新の日記

2015-09-10の日記のIMAGE
●要は、売り手の都合優先のプランということ
ワンパターンの間取りとは、第1章でも述べたように、単純な箱型の建物を「羊羹の輪切り」にした「田の字型プラン」をいいます。この問取りは実に30年以上前からあり、現在もなお、実際に販売されているマンションのおそらく8割以上を占めていると思われます。なぜ、そんなに多いのか。理由は簡単です。「羊羹の輪切り」と「田の字聖プラン」なら、敷地の広さに対して法律上認められる限度いっぱいに建物を設計しやすく、販売面積を増やしやすいからです。また、単純な形状なので工期が早く、工事費も安くなります。要は、売り手やつくり手の都合を優先したら、こうなったというだけなのです。

●住み手のためを考えたプランとは何か
マンションの住み心地をよくしようと真剣に考えれば、「羊羹の輪切り」や「田の字型プラン」にけんじていることを潔しとはしないはずです。そのための工夫が見られるのがいいマンションであり、一流のデベロッパーであるといえます。たとえ「田の字型プラン」と同じような縦長の住戸であっても、共用廊下と玄関の間に吹き抜けを設けたり、玄関の位をずらしてポーチをつけたり、あるいは間口を広くしたりするだけでも、住み心地はかなり違ってきます。要は、マンションづくりに対する姿勢の問題なのです。この章では、マンションの間取りをどのようにチェックしたらいいのか、私か長年マンション設計の中で培った経験に基づき、具体的で役に立つポイントをお教えしましょう。

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