用意されるのはせいぜい2~3タイプ
2015年9月2日「水曜日」更新の日記
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- ●用意されるのはせいぜい2~3タイプ
新築マンションの多くは、建物が完成する前に販売を開始します。法律上は、自治体等から「建築確認」が下りれば販売できるため、工事が始まる前ということもあります。しかし、何1万円もする商品を現物なしで売るというのは、いささか無諜です。そこで、実物のイメージを伝えるためにモデルルームをつくるのですが、用意されるモデルルームは100戸程度のマンションならIタイプのみ。もっと規模の人きなマンションでも、せいぜい2~3タイプ。しかも、最上階や妻側のタイプがほとんどです。本来、モデルルームは一番戸数の多いタイプ、すなわち中住戸でつくるのが、購入者にとっては親切なはずです。なぜそうしないのでしょうか。
●モデルルームのイメージに騙されてはいけない
理由は簡単です。いわゆる「羊羹の輪切り式」の建物設計を続けているデベロッパーが多く、中住戸では他社と違いが出せません。最上階や妻側住戸なら、多少個性的なプランをつくることが
でき、アピールしやすいからなのです。マンション全体の5~10%しかないこうした特殊なプランでで
きたモデルルームを漫然と見ていても、参考になりません。デベロッパーは契約してもらうのが目的ですから、あの手この手の演出にも力を入れます。モデルルームは自動巾の試乗や洋服の試着
と回じと思っているとしたら大間違いです。下手をするとイメージに騙されるだけでしょう。「夢に酔いたい」とおっしゃるなら別ですが、モデルルームの見方を知らないと思いがけない失敗を
しかねないのです。
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