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念入りな湿気対策で快適な地下室を造る

2015年8月30日「日曜日」更新の日記

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地下室を造る際、最も注意しなければならないのが湿気対策である。地下室へ入り込む水への対策、コンクリート壁を通して浸透する湿気の防止など、解決しなければならない問題はたくさんある。 一般的な住宅の地下室の断面図は、大規模建築物で施工される本格的な地下室の断面図である。 住宅の地下室は、あまりコストをかけられないことから、ピットを造らない場合が多い。しかし万全を期するなら、コンクリート壁や耐圧盤(ベース)から湿気や水が入り込んでくることを前提にして、水の溜まり場となるカマ場やピットを造って、水を排出するようにしておきたい。 地下室は、地下水と隣合わせなので、四方を囲むコンクリート壁自体が水気を帯びてくる。そこで室内側にブロックを積み上げて、コンクリート壁との間に空間層を作る方法がある。室内はブロック分だけ狭くなる。万が一浸入した水はピットに流れるが、室内はかなり湿度が高くなる。 また最も地下水が浸入しやすいのは、壁と耐圧盤との境に当たる部分である。そこで、止水板と呼ばれるゴム板を縦に使って仕切り、水の浸入を食い止めるとよい。 壁のクラック(細い線状のひび割れ)などからの水の浸入を防ぐためには、普通、壁の外面に防水処理を施す。それでも耐圧盤からの湿気は防げない。耐圧盤には直接、地下水庄がかかるので、コンクリートは相当の水分を含むことになる。耐圧盤の下面を完壁に防水するのは技術的に非常に難しいため、地下室が湿っぽくなってしまうのだ。 そこで考えられるのが、室内側のコンクリートの壁と床のすべてに防水処理を施す方法である。手間はかかるが、実際にこの方法で防水した地下室は、カラッと乾いた感じがする。地下室を造る場合には、地下室の外壁だけでなく、室内側も防水することを提案したい。 いずれにしても、地下室を造ろうと思ったら、相応の予算を立てて、しっかりした業者や設計者を選ぶことが大切だ。

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