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トイレの手すりは高齢化対策の必需品

2015年8月28日「金曜日」更新の日記

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高齢化対策を施した住宅が研究されてきている。廊下や出入り口の幅を、車椅子が通れるように充分に確保したり、つまずかないように各部屋の敷居の段差をなくすなどの配慮をした住まいのことをバリアフリー住宅と呼んでいる。 玄関ホールでは、車椅子が上れるようにスロープを付けた板などを用意することがある。玄関の外のポーチでも、一部にスロープを付けたりする。ただし、スロープを歩くと滑りやすいので、車椅子専用にして、歩行用とは分けたほうがいい。別の階への移動のために、ホームエレベーターを取り付けるケースも増えている。また、階段昇降機なども普及し始めた。 要所要所に手すりを付けることも、高齢者への配慮の一つである。トイレの場合を考えてみよう。便器の種類は、大きく分けて三つある。まず、便座に腰をかける洋便器で、下水道の完備に伴う水洗化によって、今では大半がこのタイプになっている。 二番目は和便器で、少数ではあるが今も利用されている。好みや体調で、どうしてもこの形でなければという方もおられる。ただし、しゃがんで使用するため、立ち上がるときに立ちくらみなどが起こる心配があるから、手すりにつかまってゆっくり立ち上がったほうがよい。和便器に対応する手すりや取り付け位置を検討したい。三番目は男性用の小便器。小便器用の手すりなど、若くて健康な人には考えもつかないかもしれないが、年を取るにしたがって必要となる人もある。 写真は、洋便器トイレの両側に手すりを付けたケースである。手すりで体重を支えるため、水平方向にも取り付けてある。壁の下地の木はネジなどがよく効くようにしっかりしたものにする。トイレの幅は、手すりの出っ張り分を考えればもう少し広いほうがよい。和式でも、手すりの必要な方にとっては、同じように両側に水平な手すりがあるとよい。 なお手すりは、水平に握るものと縦に握るものが考えられるが、両方の条件を満たすよう、図縦横を組み合わせた、デザイン的にも楽しい形はいかがだろうか。

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