家の善し悪しが分かる設計図の見方
2015年8月23日「日曜日」更新の日記
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- 家族構成や生活スタイル、家に対する要望など、家づくりに必要な条件を伝えた上で、一○人の建築家に住まいの設計を依頼したとすると、それぞれ全くといってよいほど異なる設計図を描いてくることだろう。家は、生身の人間が長く生活する場なのだから、設計の善し悪しが大変重要になる。建ててしまってから不便で生活しづらいと気づいても遅いから、設計の段階で判断しなければならない。しかし、図面を見慣れていないと、その設計がいいか悪いかを判断することは、なかなか難しい。
あるいは、ご自分の家の設計図をご自分で描いてみる場合もあるだろう。
建ぺい率や容積率など難しいところは専門家に任せるとしても、いざ具体的に考えを進めていくと、合理的で住みやすい設計なのかどうかの判断基準がなかなか分からないものだ。
そこで、専門家の設計図を見たり、自分で設計してみるときの判断基準を次のように分類して、チェックしてみてはいかがだろうか。
【■家族構成と部屋の位置
■部屋の配置と人の動き(動線)
■光と風の通る健康的な住まいかどうか
■居室の広さ、廊下や階段の幅など、基本的な寸法】
などである。例えば、「家族構成と部屋の位置」について言えば、次のようなことになる。夫婦・子供一二人も老夫婦の計七人家族の場合、
【①若夫婦の生活は二階中心、老夫婦は安全のために一階にする。
②食事は、当分は別々にしても、将来は若夫婦が世話をすることもある。
③居間は、家族の中心の場にふさわしく、明るく広く取りたい。
④トイレは老夫婦の寝室から近いところに設けて、途中に段差を作らない。
⑤一階の老夫婦寝室の上に子供部屋がこないようにする。
⑥老夫婦のために階段昇降機や家庭用エレベーターの設置も検討してみる。
⑦居間、子供部屋、老夫婦の部屋は基本的に南に面した部屋にする。】
このように、家族構成や生活様式によって要点を列記して、確認していくことをお勧めする。
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