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筋交いと構造用合板を組み合わせる方法も

2015年8月12日「水曜日」更新の日記

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およそ建築だけでなく、物事において絶対というものはない。それぞれが長所短所を持ち合わせ、その改良によって進歩がある。 ツーバイフォーエ法の壁に使う構造用合板が、木造在来工法の筋交いの代わりをすることになっている。ツーバイフォー住宅は、合板で持たせ、在来工法は筋交いで持たせている。 双方の長所を取り入れたのが、筋交い+構造用合板である。壁の下地板として、杉のラス板の代わりに合板を張っている。これは一般的によく行われる方法だが、このように筋交いをしっかり入れた後に合板を張ると、より強固な構造が出来上がる。 合板の問題は、建物を密閉しすぎないか、という点だ。在来工法では、空気が土台と根太の間を抜け、壁の中を通り、天井へと抜ける。部屋は密閉されても、壁の中は通気がある。 また、合板は水や湿気に弱いことが挙げられ、ツーバイフォー住宅の修理をした大工さんから、「水にやられた壁の合板が、ぼろぼろになっていてひどい」とか、「屋根に乗って修理をしている時、力のない合板の上では、足が抜けそうで怖い」という話を聞かされる。 耐水性合板を使っても、少し長い間湿気にさらされると、どうしても弱くなっていき、耐力壁の役目をなさなくなったり、建物自体がおかしくなったりする。また、合板は接着剤を多用しているので、そのことを承知して使う必要がある。 ツーバイフォー住宅は、間柱のような柱に合板を釘打ちするだけで、筋交いもなく、充分強い家とは考えにくい。釘の効き方は、無垢の木のほうが合板より優れている。外壁のモルタルやタイルの下地に、ヒノキなど無垢の木を使った方がずっと持ちがよい。 そこで理論的な改良を加え、考えていくと、筋交い+構造用合板+無垢のラス板に至る。 しかし、合板をできるだけ使わないという考え方からすると、木造在来工法では、柱は太くてヒノキのように良質なもの、筋交いには大きなものを数多く取り入れることである。

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