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耐震耐力壁が地震に強い家を造る

2015年8月11日「火曜日」更新の日記

2015-08-11の日記のIMAGE
阪神淡路大震災では、高速道路、鉄道、港、ビル、住宅など、被害の大きさは想像以上のものがあった。特に住宅でいうと、古い木造住宅が何棟も倒壊したことは、ご存じの通りである。 木造在来工法でも、耐震構造にのっとり最近建てたものは被害が軽度だった。またプレハブメーカーは、合板を使った壁式工法が比較的丈夫だったと言っている。 そこで今回は、在来工法と壁式プレハブエ法の耐震性と、さらに徹底して地震に強い家というものを考えてみたいと思う。 地震に弱かったのは、壁に筋交いのない老朽化した家だった。屋根は日本瓦で、おまけに土を載せているため、非常に重くなっている。これは台風に対する備えと考えられていたが、地震に対しては重い屋根が災いした。 一方、ツーバイフォーなどプレハブエ法の一つである枠組壁工法は、壁面に九ミリの構造用合板というベニヤ板を張っていくので、これが筋交いの役割を果たし、また建物の一体化に役立つ。筋交いが全くないのも気になるが、ベニヤを直接壁として張れば、筋交いがなく、二インチ×四インチ(五センチ×一○センチ)という細い柱だけでも大丈夫、というわけである。強度を必要とするところは、柱を二本、三本と重ねる。また、プレハブ住宅の屋根が軽かったのも、被害が少なかった一因である。 在来工法で耐力壁としての強度を増す方法は、やはり筋交いである。筋交いは片側だけでなく、要所に交差した筋交いを入れていく。柱は太く、材質的に強い材木を使い、筋交いも公庫基準に定める四・五センチ×九センチより更に太い、四・五センチ×一○・五センチのものをお勧めしたい。そして壁の下地となるラス板にヒノキをしっかり打ち付ければ、相当強い耐力壁となり、耐久性も向上する。 合板は面に対する変形強度が大きいので、耐力壁に使われる。これを構造用合板という。合板の接着剤の問題はあるにしても、木造住宅の筋交いを入れた壁にこの合板を張ると、さらに強度が増すことになる。次の項で詳しく説明しよう。

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