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建物診断の進め方と内容は

2015年7月22日「水曜日」更新の日記

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建物診断は、基本的には次の四つの項目から成り立っています。【①予備調査②一次診断③二次診断④改修基本計画】これらのフローとおのおのの概要を次に示します。■予備調査:診断の相談がもちかけられれば、診断者は管理組合を訪ね、理事さんたちから、現状の問題点や不具合点を聞きとり、新築時の竣工図書(図面や確認通知課など)の有無、その内容を確認します。これまでの修繕記録があれば見せてもらい、毎年の議案書と販売時のマンションのパンフレットのコピーももらいます。その後、マンションの内外をひと通り見て廻り、マンションの概況と管理組合が何を求めているかを把握します。診断者は、予備調査に基づき、建物診断業務計画書と業務報酬見積書を作成し、管理組合に提出して承認が得られれば、本診断=一次診断にとりかかります。マンションで、現在特に大きな問題はないが心配なので専門家に一度診てもらいたいとか、緊急ではないがいろいろあり、どこから手をつけていいか分からないので専門家に診てもらい、今後の改修計画の方向付けをしたいなどといったケースがあります。このようなケースでは、前述の予備診断を少し入念に行い、現状の写真なども撮って、その結果を要領よく報告書にまとめ、管理組合に提出・報告して一件落着とすることがあります。これも建物診断のひとつで、「簡易診断」とか二日診断」とかいいます。ただし、この一日診断を行う診断者は、豊富な経験と確かな力量を持った者でないと務まりません。

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