不動産探しと暮らしのアイデアを伝授!住まING

トップ > 平成27年7月> 20日

マンションなどの建物診断時期

2015年7月20日「月曜日」更新の日記

2015-07-20の日記のIMAGE
建物診断を行う時期は、その目的によって異なるため、一概にいつとはいえませんが、ひとつのモデルを次に示しましょう。①入居後二年目で通常のアフターケアー期限が切れる前:これは一般的には経年劣化による問題を診断するのではなく、当初建設時の不備による問題点(瑕疵)を明確にしておくために行う診断です。うやむやにしてトラブルを後々までひきずらないために有効です。ただし、診断者は、第三者としての公正な立場で、問題点を正しく判断できる者でなくてはなりません。また、長期修繕計画がまだ作成されていないならば、この時期に診断して、作成するのがよいでしょう。②入居後四~五年目:定期診断としてこの時期に行いたいものです。鉄部塗装の時期判定、長期修繕計画の見直しに必要です。③入居後七~八年目:外壁等の大規模修繕の時期予測、長期修繕計画の見直しに必要です。特別の問題がなければ、詳細診断の必要はありません。④入居後一○年目で、大部分のアフターケアー期限、瑕疵期限が切れる前:マンション購入時の売買契約書に明文化されていなくても、信用を重んずる販売会社なら、一○年間は、雨漏り、ひび割れ(小さな害のないものは除く)、鉄筋露出など重大なものについては、無償で補修するのが慣例的になっています。しかし、一○年を過ぎるとその対応は難しくなりますので、一○年目に瑕疵の処理の仕方を明確にしておく必要があります。この場合は、経年劣化もかなり進んでいるため、問題点の原因がどちらにあるのか、正しく判断するには、かなり詳細な調査診断が必要となることもあります。もちろん、診断者には、公正さ、豊富な経験・知識、優れた技術力、正しい判断力が求められます。この時期の診断は、定期診断や大規模修繕前の詳細診断を兼ねることもあります。

このページの先頭へ