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マンションの建物診断はいつ行うか

2015年7月18日「土曜日」更新の日記

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【建物診断のグレード】建物診断にも、身体の診断・診察と同じように、その症状や不具合の度合いに応じたいくつかのグレードがあります。患者(管理組合)から症状を聞き、目視や聴診器(テストハンマー)をあてるぐらいでおしまいといった簡単なものから、レントゲンや内視鏡など高度な診断機器を使って精密に検査を行い答えをだすといった詳細なものまでいろいろです。以下具体的にみてみましょう。①特定の不具合を解決するための診断:雨漏りとか、赤水とか、排水不良とか、ある特定の部分に問題が生じ、それを直したいのだけれど、どうしていいか分からないといった場合に行う診断です。例えば、赤水の場合、聞いたり、外から見たりだけでなく、給水管の内側を内視鏡で見たり、管を切り取って腐食状態を調べるなどの詳細調査を行って診断します。②大規模修繕の内容と時期を確定するための診断:あちらこちらで汚れや傷みや不具合が目立ってきて、管理組合内部で、そろそろ大規模修繕をやらなければ手遅れになるのではないかとか、いやまだ大丈夫だろうとか、修繕積立金が足りるかなどが論議され、それなら専門家に頼んで、いつ頃、どの程度の内容・規模の修繕をやるべきか見通しを立てようということで行う診断です。診断の内容は、外壁や鉄部や屋上防水など建物の構造・仕上げについてのみ行う場合と、給排水や電気などの設備や屋外も含め、マンション全体について総合的に行う場合があります。ヒアリング調査、アンケート調査、目視・打検調査で全体の状況を把握し、必要に応じ特定部分の詳細調査を行ったりして、大規模修繕としてまとめ行うべき修繕項目とその時期を明らかにします。

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