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バブル期に造られたマンション

2015年6月1日「月曜日」更新の日記

2015-06-01の日記のIMAGE
需給バランスの関係からいっても、このことはわかります。現在、首都圏の中古マンションの流通量はだいたい毎年2万5000戸ほどですが、バブル期の物件の数は極端に少ないのです。特にこの時期に造られた4LDK以上の豪華マンションは当時よりも相場が落ちすぎているためか、売り主の側ではあまり売りには出しませんし、出たとしてもすぐに売れてしまいます。もしこうした物件があれば、はっきりいって、ねらい目です。さらに、民間あるいは公団・公社のどちらが良いのかといえば、私(著者)にいわせれば、公団・公社のマンションがお薦めです。やはり、バブル期のものがいいと思います。総体的な建物の質、共有土地面積の広さ、管理体制の充実度、住環境などの条件を考慮すると、今の新築マンションと比べても優れているといえます。ただ、一般のお客さんからみれば、中古というと、以前にそこに住んでいた人が気になってしまったり、建物そのものの見映えの新鮮さが失われていたりして、あまり人気がないのは確かです。ただ、現実にそこに居住し、生活することを考慮すれば、果たして建物の見映えなどを重視して購入するというのはどうかと思います。なぜなら、今の新築物件も1年経てば中古になってしまうのです。近年、新築されたようなマンションは、デベロッパーの用地取得が困難なこともあり、狭い土地の上にムリヤリ建てられたものがほとんどです。しかも、環境はお世辞にも良いとはいえないものばかりですから、いずれ評価額を下げるでしょう。その下げ幅は、バブル期に造られたマンションよりも著しいものになるはずです。

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